うさいぬ(理系)の中小企業診断士試験受験記

中小企業診断士試験の気付きを記すブログ。受験生の合格につながることを願って。

中小企業診断士2次試験における採点基準に関する考察②

 こんばんは。理系出身のうさいぬです。

 

 前回から時間が空いてしまいましたが、今日は中小企業診断士2次筆記試験の採点基準に関する考察の続きです。

 

~前回までのあらすじ~

中小企業診断士2次試験では、採点基準が公表されないものの、試験委員会の中では模範解答が作成されているとにらんでいるうさいぬ30号とうさいぬ24号。今回は模範解答像について議論していくようです。

 

~登場人物~

うさいぬ30号:現時点のうさいぬ

うさいぬ24号:理系学生時代のうさいぬ

 

中小企業診断士第2次試験において出題者が考える模範解答像はどのようなものか

うさいぬ30号:

早速、出題者が考える模範解答について考えていこう。

うさいぬ24号:

うむ。とはいえ、出題者が考える模範解答は、出題者に直接聞かなければわからないのではないだろうか。それに問題内容によって模範解答は異なるのだから、一般化するのは無理ではないか。

うさいぬ30号:

(24号よ、また、そんなことを。。。)

確かに、我々はエスパーではない以上、公表されない模範解答について100%を断言することはできない。なのでここからは、根拠となりうる事実を集めて、模範解答に必要な条件(即ち模範解答像)を推測していこう。

うさいぬ24号:

了解した。まずは前提条件を整理しよう。

前回結論を導くために使用した根拠になるが、以下は使えそうな情報だな。

・国は、中小企業者が適切な経営の診断及び経営に関する助言を受けるに当たり、経営の診断及び経営に関する助言を行う者の選定を容易にするため、一定のレベル以上の能力を持った者に診断士の資格を与える。

・診断士は、学習した専門的知識を総動員し、中小企業に対してあらゆる支援を行うことが求められている。

前回は、一定のレベルの能力の有無を判断するためには、判断するための「一定となる基準」が必要だ。という仮説に基づき、模範解答があるという推測をした。

うさいぬ30号:

そうだ。

うさいぬ24号:

ところで、出題者側に模範解答を準備しておくだけでは、一定のレベル以上の能力の有無を判断できないのではないか。

たとえば以下のような問題があったとする。

問1.うさいぬ24号はどのような果物が好物であるか。15字以内で答えよ。

(出題者が事前に準備した模範解答:冷凍庫で凍らせた愛媛産ミカン)

うさいぬ30号:

(30号は同一人物だから答えられるが、うさいぬをしらない人にとっては勘で答えることになるな。しかも15字以内とか正解させるつもりないな。 )

うさいぬ24号:

 もし、問題に関するヒントが何も与えられない試験だとしたら、それは、第六感(又は運の良さ)が一定のレベル以上の能力の有無しか判断できない試験となってしまうが、診断士の試験制度上、それは許されるのだろうか。

うさいぬ30号:

もちろんダメだろう。なぜなら、試験制度上では、経営に関する診断・助言の能力が一定のレベル以上の人に資格を与えたいと言っているからだ。このため、問題を解くヒント(すなわち与件)があると考えたほうが合理的だ。

うさいぬ24号:

ふむ。2次試験の構成を見ると、企業に関する事例文の後に問題文があるな。試験制度の観点から見れば、この事例文が解答を導くために必要な与件であると推測できるな

うさいぬ30号:

同意見だ。また、診断業務の流れの観点で考えてもこの仮説は支持されると考える。

まだうさいぬは診断士ではないが、適切な診断・助言の条件は、個別の企業の状況把握と適切な分析に基づくことが必要と考えているからだ。

  たとえば、何か病気に患い病院に行ったケースを想像してみてほしい、

もし、診察(調査・分析)が実施されず、最近近所で風邪が流行っている(一般知識)ので風邪ですと診断されたらどうであろうか。これを適切な診断といえるだろうか。

うさいぬ24号:

その具体例は極端すぎると思うが、①試験制度の観点、②診断業務の流れの観点どちらから見ても、事例文(与件文)をもとに模範解答が設定されている可能性が高いという推測は支持されるわけか。

うさいぬ30号:

うむ。  

うさいぬ24号:

出題者が考える模範解答は与件文からたどり着けるものであると推測することは同意する。ただ、事例文(与件文)にヒントがない問題が絶対に出題されないと断言することはできないのではないか。

うさいぬ30号:

その通りだ。ただし、与件文にヒントがないことを証明することは難しい。場合によってはうさいぬが気が付かないだけで、出題者は与件文にヒントを記載したと思っているケースだって考えられる。もちろん、出題者は一部の問題に限り、与件文にヒントを記載していないかもしれない。

いずれにせよ、重要なことは、試験中にヒントが記載されているかどうか分かりづらい状況は訪れるということだ。

そういったケースへの対応策を考えていく前に、まずは、出題者が定める模範解答に対して、受験生の解答をどのように採点していくのかについて考えてみよう。それを明らかにできれば、対応策が見えてくるように思うんだ。

 

~次回に続きます~

 

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ここまでの結論:

中小企業診断士第2次筆記試験において出題者が考える模範解答は、基本的に以下の条件を満たすと考えられる。(模範解答像)

①問題文に忠実に解答していること。

②事例文(与件文)を活用して解答していること。

 ⇒与件文にヒントが与えられている場合において、一般知識としてそれ以外の方法を知っていたとしても、与件文のヒントを使用すべきです。(うさいぬは2次試験の1回目をこれで失敗しています。)

 

 

次回は、

出題者が内部で定める模範解答に対して、受験生の解答をどのように採点していくのか考察していきたいと思います。

 

 

中小企業診断士2次試験における採点基準に関する考察①

 こんばんは。理系出身のうさいぬです。

 

 今回は、中小企業診断士2次筆記試験の採点基準に関して考察していきたいと思います。(2次試験の概要については、前回の記事をご覧ください。)

 

tokageneko.hatenablog.com

 

 なお、考察にあたっては、うさいぬの思考内容を伝わりやすくするため、対話形式で展開していきます。

 

~登場人物~

うさいぬ30号:現時点のうさいぬ

うさいぬ24号:理系学生時代のうさいぬ

 

中小企業診断士第2次筆記試験において点数を獲得できる解答はどのようなものか

うさいぬ30号:

筆記試験の採点基準は公表されていないが、どのような解答を記述すれば得点が入ると思うか意見を聞かせてくれ。

うさいぬ24号:

公表されてないならば、正確なところは試験委員会に聞かなければわからないだろうな。あえて意見を言うのであれば、「採点者が得点を与えようと考えている解答」を記述すれば得点できるのではないか。

うさいぬ30号:

(24号よ、理系時代とはいえ頭が固すぎるぞ。。。確かに採点基準が公表されいていない中でも、24号の「採点者が得点を与えようと考えている解答」であれば、必ず得点が入るという理屈は正しい。ただし、それでは実践で使えないのだ。。。)

採点基準が公表されない中、採点基準について100%を断言することはできないのはわかる。なので、ここからは、根拠となりうる事実を集めて、説明力の高い方法論を推測していこう。

うさいぬ24号:

了解した。まずは中小企業診断士試験の目的について教えてほしい。

うさいぬ30号:

試験の目的は、中小企業診断士に必要な最低限の知識を持っているか確認するためだ。なお、診断士の役割については過去記事を参照してくれ。

 

tokageneko.hatenablog.com

 

うさいぬ24号:

なるほど。使えそうな情報を整理すると、

・国は、中小企業者が適切な経営の診断及び経営に関する助言を受けるに当たり、経営の診断及び経営に関する助言を行う者の選定を容易にするため、一定のレベル以上の能力を持った者に診断士の資格を与える。

・診断士は、学習した専門的知識を総動員し、中小企業に対してあらゆる支援を行うことが求められている。

一定のレベルの能力を判断するためには、当たり前だが、「一定となる基準」が必要だ。このことから、試験委員会の中では、公表はしないが、「一定となる基準」(模範解答のようなもの)を定めている可能性が高いな。

 うさいぬ30号:

そうだ。資格を与える国の立場で考えてみても、この仮説は支持される。

例えば、「一定のレベル以上の能力を持った者」に資格を与えると言っておきながら、実際の試験で、各採点者が頭の中で描く「一定となる基準」に照らして採点を実施していたら、全体で見たときに、「一定のレベル以上の能力を持った者」が選定されていないことになるからな。

うさいぬ24号:

となれば、点数を獲得するためには、出題者が内部で定める解答基準(模範解答)に沿った解答が必要であるといえるな。次に、模範解答像について考えていこう。

うさいぬ30号:~次回に続きます~

(駄文におつきあいいただきありがとうございました。)

 

 

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ここまでの結論:

中小企業診断士第2次筆記試験において点数を獲得するためには、出題者が内部で定める模範解答に沿った(近い)解答をすることが必要である。

 

次回は、

 出題者が定めていると考えられる(公表されないですが)、模範解答像について考察していきたいと思います。

 

それでは。今日はこの辺で。

 

中小企業診断士2次試験について(これから受験を考えている方向け)

 こんばんは。理系出身のうさいぬです。

 

 今回は、中小企業診断士2次試験の概要等について書いていきます。

(1次試験の内容については、前回の記事をご覧ください。)

 

tokageneko.hatenablog.com

 

 

中小企業診断士第2次試験について

 まず、2次試験の基本的な事項のうち、うさいぬが特に重要と思うポイントを記載します。(直近の実績をもとに記載しております。)

■日程:10月の中旬の日曜日(第三週目が多い印象です。)

■試験地区:札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡

二次試験では那覇会場での受験ができなくなります。一次試験同様、上記の地区にお住まいでない方は試験の前日にホテル等の準備が必要になります。

■受験資格:前年度1次試験合格者及び、今年度1次試験合格者※1

■試験形態:筆記(論述式)及び、口述試験

■受験科目:A 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ

       B 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅱ

       C 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅲ

       D 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅳ

■試験時間:80分(80分の試験を4回繰り返すイメージです。)

■合格基準:合格基準は、筆記試験における総点数の 60% 以上でかつ 1科目でも 40% 未満のものがない者であって、口述試験における評定が 60% 以上のものです。

■受験料:17,200円

■その他もう少し詳しく知りたい方は、中小企業診断協会のHPをご覧ください。

平成29年度中小企業診断士第2次試験について

※1 厳密には、平成12年度以前の第1次試験合格者についても、1回に限り第1次試験を免除されて第2次試験を受験できます。

 

Q. 筆記試験は事例Ⅰ~Ⅳまでとありますが、つまりどういうことですか?

A. 筆記試験では、各事例ごとに企業の状況を表す「概要文(与件文)※2」と「問題文」が与えられ、受験生は、「問題文」の答えを指定された字数以内でまとめる必要があります。

 さらに、2次試験案内・申込書に以下の記載があります。

 筆記試験は、「経営革新・改善」、「新規事業開発(既存事業の再生を含む)」などの中から、次のように出題します。
・「組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
・「マーケティング・流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
・「生産・技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
・「財務・会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」

(出典:平成29年度中小企業診断士 第2次試験案内・申込書より)

 

 平たく言えば、事例Ⅰでは「組織・人事」、事例Ⅱではマーケティング・流通」、事例Ⅲでは「生産・技術」、事例Ⅳでは「財務・会計」中心とした※3問題が出題されます。

※2 診断士試験において、企業状況等が記載された文章が、「与件(問題を解決するための前提として与えられている)文」であることは明示されていませんが、うさいぬは「与件文」であると考えています。(理由については後日まとめる予定です。)

※3 うさいぬの見解になりますが「中心とした」という記載がミソです。(理由については後日まとめる予定です。)

 

Q. では、筆記試験の合格基準は、各事例で40%以下がなく、かつ、全体で60%以上の得点が取れれば問題ないということですか?

A. その通りです。(試験要項に明記されている以上、事実です。)

 ただし、肝心の得点については1次試験のように機械的に定めることができないと考えています。理由は、形式上、自由演技(自由な論述)が求められる試験にもかかわらず、試験委員会が採点基準(模範解答)を公表していないため、このような条件下において、受験生の解答がバラツクことが推測できるためです。

 また、うさいぬは、形式上、自由な論述が可能な試験形式にもかかわらず②試験委員会から採点基準が公表されない仕組みであり、結果、自分の解答でなぜ点数が入らないのかが分かりにくくなってしまうことが、診断士2次試験の複雑性(どのように学習に取り組んでよいのかわからない、学習時間が合格に結び付きにくい等)につながる最大の要因だと考えています。

 

 次回は、うさいぬが2次試験に失敗した経験をたどりながら、合格基準や採点基準に関する考察や、うさいぬが考える解答の書き方や合格戦略を紹介することで、最終的に、来年度受験を考える方が、具体的に「どのような戦略で2次試験に臨むのか」を決めるお手伝いができればと考えております。

 

それでは。今日はこの辺で。

 

中小企業診断士1次試験について(これから受験を考えている方向け)

 こんばんは。理系出身のうさいぬです。

 

 今回は、中小企業診断士1次試験について書きたいと思います。

(前回の記事で、診断士試験制度についても少し触れているため、お時間がある方は是非ご覧ください。)

 

tokageneko.hatenablog.com

 

 中小企業診断士第1次試験について

 まず、1次試験の基本的な事項のうち、うさいぬが特に重要と思うポイントを記載します。(いずれも直近の実績をもとに記載しております。)

■日程:8月の上旬の土・日曜日の2日間

■試験地区:札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇

うさいぬは幸い東京に住んでいるため問題なかったですが、上記の地区にお住まいでない方は試験の前日にホテル等の準備が必要になります。

■受験資格:なし

■試験形態:マークシート

■受験科目:A経済・経済政策 B財務・会計 C企業経営理論 D運営管理 E経営法務 F経営情報システム G中小企業経営・中小企業政策

■合格基準:

(1) 第1次試験の合格基準は、総点数の 60% 以上であって、かつ 1科目でも満点の 40% 未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。

(2) 科目合格基準は、満点の60%を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。

■受験料:13,000円

■その他もう少し詳しく知りたい方は、中小企業診断協会のHPをご覧ください。

平成29年度中小企業診断士第1次試験について

 

Q.1次試験についてうさいぬはどう感じましたか。

A.うさいぬの見解になりますが、1次試験については上記で記載した7科目

(A経済・経済政策 B財務・会計 C企業経営理論 D運営管理 E経営法務 

F経営情報システム G中小企業経営・中小企業政策)について、その知識量をマークシート形式で問われる試験だと思っています。

 そのため、とにかく試験までに知識を詰め込み、①当日に学習した問題が出れば確実に得点する。②残念ながら知らない問題が出たら自分の今までの経験と勘を研ぎ澄まして得点を狙う。ことが重要だと考えています。

 ただ、これから受験する方には、上記に加え、もう一つ必ず知っておいて(準備しておいて)ほしいことがあります。

 

中小企業診断士第1次試験における科目合格の利用について(ご利用は計画的に)

 ところで、受験要領に記載の1次試験の合格基準について正確に理解しておりますでしょうか?うさいぬは恥ずかしながら、2回目の一次試験を受験し終わるまで本当の意味を理解できていませんでした。そして、そのせいで、受験を失敗するところでした。(たまたま、運良く助かりましたが。。。)

 

 ここでは、うさいぬの失敗事例をもとに上述した、必ず知っておいてほしいことについて書いていきたいと思います。

 

うさいぬの失敗(未遂)事例~

登場人物紹介

うさいぬ28歳(1回目受験時):うさいぬ28号

うさいぬ29歳(2回目受験時):うさいぬ29号

うさいぬ30歳(2次試験合格):うさいぬ30号 

 

2015年度

うさいぬ28号:

会社で取得するように言われていた証券アナリストの試験勉強がやっと終わった。今までの勉強知識が活かせてキャリアアップにつながりそうな診断士試験を受けてみよう。

うさいぬ30号:

(不純な動機に見えるが今思い返せばよい選択だった。)

うさいぬ28号:

1次試験はたしか科目合格制度があったはずだから、今年は様子見(無勉)で臨んで、残った科目を来年真面目に勉強しよう。目指すは2年計画だ。

うさいぬ30号:

(君、試験なめてんの?)

うさいぬ28号:

1年目は、一番得意なA経済・経済政策 B財務・会計のみ合格かぁ。C企業経営理論 D運営管理についてはさっぱりだったな。てか、AとBどっちも90点に近い点数だな。

うさいぬ30号:

(こいつE、F、Gについて全く触れてないが、あいつ2日目さぼってるな。。。)

⇒結果、A経済・経済政策 B財務・会計の2科目合格

 

2016年度

うさいぬ29号:

今年は、昨年科目合格したA経済・経済政策とB財務・会計の科目合格を申請して、残った5科目の合格を目指そう。負担が減ったし無勉で受かってラッキーだったな。うさいぬ28号よありがとう。

うさいぬ30号:

みなさま、29号の重大な失敗がおわかりいただけましたでしょうか。もう少し先に進めてみましょう。

うさいぬ29号:

いよいよ試験当日か、結局苦手な法務に時間を使いすぎてしまったなぁ。システムについてはほとんど時間取れなかったけど比較的得意だからなんとかなるかな。まぁ平均6割以上とればいいし、あとは苦手な法務が40点を割り込まなければ何とかなると信じよう。

(試験開始)

C企業経営理論はほぼ過去問どおりだな。D運営管理・・・え、問題結構過去問と違うんだけど、みたことねーよ。自信ない。思ったより稼げなかったかも。

(2日目)

E経営法務全然わからん。過去問と似てるような問題もあるけど細かいところ忘れてしまってて得点入ってるかわからん。大変斬新な形態の仏壇てなんだよ!(怒り)※1

Fシステムも全然わからん、、、なんでこんなことに。G中小企業経営理論得意な科目ではないし帰りたい。。。

(試験後)

オワッタ、

 

~事例解説~

うさいぬ30号:29号、君の失敗の原因はわかるか?

うさいぬ29号:勉強時間が足りなかったことだろ。自分が一番わかってる。

(ちなみにこの人は2次試験でも同じ失敗をやります。)

うさいぬ30号:それもある。というか開き直るな。まずは1次試験の合格条件を言ってみろ。

うさいぬ29号:一科目も4割を下回らずに平均6割とることだろ!自分が一番(以下略)

うさいぬ30号:過去5年分の1次試験の科目別合格率を分析してみなさい。

うさいぬ29号:こんなにばらついているのか。。

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 うさいぬ30号:そうだ。この結果を知っていたら君はどうした?

 うさいぬ29号:今回私は、受験科目すべてについて問題集(過去問)を3回繰り返し勉強することですべての科目で60%以上をとれると思っていた。だが、こんなにバラツキのある試験で、すべての科目で60%以上をとるとなると相当な学習量が必要だ。

というかそもそも過去問をやるだけで簡単に60%取れる試験なら合格率はこんなにバラツキでないでしょ。

うさいぬ30号:私もそう思う。敗因の一つとして、28号が過去問で勉強した上で受験していたら29号は、このような無理なプランを立てなかっただろう。だが、それだけではない。もう一度合格条件をよく考えてみなさい。

うさいぬ29号:それ以上はもう言われなくてもわかる。自分は、28号が受かったA経済とB財務を何も考えずに科目免除としていた。少なくとも自分は、得意科目であるA経済とB財務を全体平均を上げる目的で再受験する可能性についても検討すべきだった。※2

うさいぬ30号:そうだ。29号が受験する際に、財務と経済がともに難化する可能性はもちろん付きまとう。だが、事前にバラツキを知っていたら、合格率が低かった年の過去問に取り組み、最悪のケースも想定したうえで再受験することを選択していたはず

うさいぬ29号:!!なぜ適格に考えていることがわかるのだ。

うさいぬ30号:回答がでるまで去年ずっと凹んだからだよ!!

ただ、試験が思い通りにいかない中、29号が最後まで試験に取り組んだのはよかった。途中で帰ったら合格はつかめなかったからな。

 

 

※1 平成28年度の法務の問題です。

https://www.j-smeca.jp/attach/test/shikenmondai/1ji2016/e1ji2016.pdf

※2 科目免除とした科目は60点と同じ効果となります。(重要な点ですので、下記のパターン例を必ず確認してください。)

https://www.j-smeca.jp/attach/test/kamokugoukakupatterns.pdf

 

・1次試験注意点まとめ

・科目免除申請はよく考えて。(とくに苦手科目が1つだけ残ってる場合は特に注意)

・自分の武器(長所)を知り戦略を立てること。

(極端な話ですが、必殺の一撃(100点)を持っているのであれば、弱点(40点)が2か所あってもまだ大丈夫です。時間は有限です。限られた時間で納得の行く勉強を。)

・最後まであきらめないこと。

・可能な限り知識を詰め込むこと。

(あくまで、一次試験は知識がすべての試験ですが、将来機会(需要)があれば、マークシート試験において勘で選ぶ際に大切に(?)していることも紹介できればと思います。)

 

長くなりますが、駄文におつきあいいただきありがとうございました。

 

次回は2次試験の説明ができればと思います。

 

それでは。この辺で。

 

 

 

 

 

 

 

このブログについて

 こんばんはうさいぬです。

 

 初投稿となるこの記事では、このブログの趣旨とうさいぬについて書きたいと思います。

 

ブログの趣旨

 このブログでは中小企業診断士試験の受験を終えたうさいぬが、

 

 これからの受験生への役に立つことを願って、学習を通じて気付いた中小企業診断士試験に関する情報やテクニックをまとめていきます。

 

 なお、後述しますが、中小企業診断士の2次試験は解答が公表されない試験のため、このブログでまとめる試験に関する情報やテクニックが必ず試験に通用すると断言(100%安心して信じてついてこいと言うことが)できないのが本音なところです。

 

 ただ、このブログでまとめる内容については自分で考え抜き、少なくとも自分では100%だと信じていますし、今後の受験生へ少しでも役にたてばと思う気持ちも100%だと断言できます。

 

 まとめる内容については、「事実」なのか、「事実に基づく推測」なのか、「(今までの個人的な経験等から判断する)個人的な見解」なのか、を明示して記載していく予定ですので、少しでも受験にご活用いただければ幸いです。

 

うさいぬについて

 自己紹介もせず、すでに上で個人的な思いを書き綴ってしまっておりますが、遅ればせながら筆者であるうさいぬ、自己紹介させていただきます。

  

■名前:うさいぬ

■性別:男

■年齢:30

■職業:しがないサラリーマン(金融系です。)

■その他:理系出身(物理系)

■趣味: もう30代なのにゲームとか好きです、、、

■診断士試験受験歴

 2015年度:1次試験科目合格(経済、財務)

 2016年度:1次試験合格、2次試験筆記不合格(B、B、B、B)

 2017年度:2次試験筆記試験合格、2次試験口述試験結果待ち(2017/12/24現在)

 

 それでは。今日はこの辺で。

 

 

 

 

 

中小企業診断士について(これから受験を考えている方向け)

 こんばんは。うさいぬです。

 

 2回目の投稿となるこの記事では、中小企業診断士について書きたいと思います。

 

 ・中小企業診断士とは

Q.そもそも中小企業診断士ってなんなの?

A.うさいぬの見解では中小企業診断士は、

「経営に関する一定以上のコンサル力があると公的(国)に認められた人」

だと思っています。

 (もう少し厳密に知りたい方は、以下の中小企業診断士協会のHPをご覧ください。)

中小企業診断協会ってなに?

 

Q.では、中小企業診断士は何の役割を期待されて国から資格を与えられるのでしょうか?

A.「中小企業診断士は、まず企業の成長戦略の策定について専門的知識をもってアドバイスします。また、策定した成長戦略を実行するに当たって具体的な経営計画を立て、その実績やその後の経営環境の変化を踏まえた支援も行います。このため、中小企業診断士は、専門的知識の活用とともに、企業と行政、企業と金融機関等のパイプ役、中小企業への施策の適切な活用支援まで、幅広い活動に対応できるような知識や能力が求められています。」(出典:中小企業診断協会より)

 平たく言えば、学習した専門的知識を総動員し、中小企業に対してあらゆる支援を行うことが求められているのだと考えています。うさいぬの見解)

 

Q.ではでは、中小企業に対して支援を行うため、皆、中小企業診断士の資格を目指すのでしょうか。

A.診断士を目指す目的は人それぞれです。(事実及びうさいぬの見解)

  昨年では、日経キャリアマガジンと日本経済新聞社が実施したビジネス資格調査で、取得したいランキングの1位となっていたようです。また、うさいぬの務める会社にも、キャリアアップにつなげるため診断士を取得した人がいます。

 

Q.ではではでは、中小企業診断士の資格を取得するにはどのような試験が待っているのでしょうか?

A.試験制度の概要です。(出典:中小企業庁/中小企業診断士制度の概要)

 f:id:TokageNeko:20171223184307p:plain

 http://www.chusho.meti.go.jp/shindanshi/download/EntryGeneral.pdf

 以下、うさいぬによる概要説明です。

中小企業診断士になるためには、1次試験合格後、2次試験を受験して合格するルートと中小企業診断士養成課程を受講し終了するルートがあります。

具体的には、

ルートA

①  中小企業診断士1次試験7科目合格※1

②-A 中小企業診断士2次試験合格(2次試験は筆記と口述試験があります。)※2

③-A 実務補修または実務従事15日以上※3

ルートB

①  中小企業診断士1次試験7科目合格※1

②-B 中小企業大学校東京校又は登録養成機関が行う登録養成課程の受講

※1 科目合格制度あり。(有効期限3年間)

※2 1次試験の合格年度とその翌年度の2年間に限り受験可能。

※3 2次試験の合格から3年以内。

※4 うさいぬは来年③-Aを受講する予定です。

 

Q.じゃあ、ルートAとルートBどっちがおすすめ?

A.どちらがよいかは目的により異なります。

 

Q.うさいぬはどちらが良いと考えてますか?

A.うさいぬが3年前に中小企業診断士を目指したきっかけは、一サラリーマンとして社内で競争力を高めていくために、経営やビジネスに関する基本的な知識が欲しかったからです。そういった意味では、当初計画していたプランではルートA一択でした

 ところが、学習を通じて、次第に中小企業支援への興味が大きくなっていき、可能であれば、養成機関(ルートB)で体系的かつ実践的に中小企業支援について学びたいと何度も思いました。ただ、①うさいぬはサラリーマンであり、養成機関で学ぶには会社を休職しなければならなかった(中には土日のみの授業の機関もありましたが、2年間かかることがネックでした。)②費用が高額である(200万円以上かかるところがほとんどでした。)ことから、なくなく養成機関経由での主取得を断念しました。

 うさいぬ個人の結論としては、

・資格が取得がゴールの方はルートAへ急げ!

・中小企業支援をしたい+会社も応援してくれているルートBだ!

なんだと思います。

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 さて、みなさまはどんな目的で中小企業診断士を目指すのでしょうか?

 診断士になるためには、もともと有している知識量にもよりますが、かなりの時間を学習に費やさなければならないでしょう。また、ルートAを選択した場合には、どれだけ学習を重ねても、本番でたった少しミスをしただけで合格が遠のいてしまう試験でもあります。そして、1次試験合格に対して2次試験を受ける権利は2回しかありません。(2回以内に試験を突破できなければ、1次試験からやり直しとなります。)

 

 これから診断士を目指す方においては、この資格は本当に必要か。ぜひとも勉強をする前に向き合ってほしいです。

 また、すでに診断士試験にチャレンジしている方で、学習を続けるか迷っている方においては、資格を目指した理由についてもう一度向き合ってほしいです。

 そして、それでも絶対に診断士になるんだと強く思える方は、ぜひ途中で投げ出さず最後まで頑張ってほしいと思います。努力が必ず報われると信じて。

 

 初回にも書きましたが、このブログでは、うさいぬが診断士試験の一受験経験者として、その学習で学んだことを、これからの受験生の方に少しでも役立つことを願って書いていくつもりです。

 

それでは。今日はこの辺で。