うさいぬ(理系)の中小企業診断士試験受験記

中小企業診断士試験の気付きを記すブログ。受験生の合格につながることを願って。

中小企業診断士1次試験について(これから受験を考えている方向け)

 こんばんは。理系出身のうさいぬです。

 

 今回は、中小企業診断士1次試験について書きたいと思います。

(前回の記事で、診断士試験制度についても少し触れているため、お時間がある方は是非ご覧ください。)

 

tokageneko.hatenablog.com

 

 中小企業診断士第1次試験について

 まず、1次試験の基本的な事項のうち、うさいぬが特に重要と思うポイントを記載します。(いずれも直近の実績をもとに記載しております。)

■日程:8月の上旬の土・日曜日の2日間

■試験地区:札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇

うさいぬは幸い東京に住んでいるため問題なかったですが、上記の地区にお住まいでない方は試験の前日にホテル等の準備が必要になります。

■受験資格:なし

■試験形態:マークシート

■受験科目:A経済・経済政策 B財務・会計 C企業経営理論 D運営管理 E経営法務 F経営情報システム G中小企業経営・中小企業政策

■合格基準:

(1) 第1次試験の合格基準は、総点数の 60% 以上であって、かつ 1科目でも満点の 40% 未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。

(2) 科目合格基準は、満点の60%を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。

■受験料:13,000円

■その他もう少し詳しく知りたい方は、中小企業診断協会のHPをご覧ください。

平成29年度中小企業診断士第1次試験について

 

Q.1次試験についてうさいぬはどう感じましたか。

A.うさいぬの見解になりますが、1次試験については上記で記載した7科目

(A経済・経済政策 B財務・会計 C企業経営理論 D運営管理 E経営法務 

F経営情報システム G中小企業経営・中小企業政策)について、その知識量をマークシート形式で問われる試験だと思っています。

 そのため、とにかく試験までに知識を詰め込み、①当日に学習した問題が出れば確実に得点する。②残念ながら知らない問題が出たら自分の今までの経験と勘を研ぎ澄まして得点を狙う。ことが重要だと考えています。

 ただ、これから受験する方には、上記に加え、もう一つ必ず知っておいて(準備しておいて)ほしいことがあります。

 

中小企業診断士第1次試験における科目合格の利用について(ご利用は計画的に)

 ところで、受験要領に記載の1次試験の合格基準について正確に理解しておりますでしょうか?うさいぬは恥ずかしながら、2回目の一次試験を受験し終わるまで本当の意味を理解できていませんでした。そして、そのせいで、受験を失敗するところでした。(たまたま、運良く助かりましたが。。。)

 

 ここでは、うさいぬの失敗事例をもとに上述した、必ず知っておいてほしいことについて書いていきたいと思います。

 

うさいぬの失敗(未遂)事例~

登場人物紹介

うさいぬ28歳(1回目受験時):うさいぬ28号

うさいぬ29歳(2回目受験時):うさいぬ29号

うさいぬ30歳(2次試験合格):うさいぬ30号 

 

2015年度

うさいぬ28号:

会社で取得するように言われていた証券アナリストの試験勉強がやっと終わった。今までの勉強知識が活かせてキャリアアップにつながりそうな診断士試験を受けてみよう。

うさいぬ30号:

(不純な動機に見えるが今思い返せばよい選択だった。)

うさいぬ28号:

1次試験はたしか科目合格制度があったはずだから、今年は様子見(無勉)で臨んで、残った科目を来年真面目に勉強しよう。目指すは2年計画だ。

うさいぬ30号:

(君、試験なめてんの?)

うさいぬ28号:

1年目は、一番得意なA経済・経済政策 B財務・会計のみ合格かぁ。C企業経営理論 D運営管理についてはさっぱりだったな。てか、AとBどっちも90点に近い点数だな。

うさいぬ30号:

(こいつE、F、Gについて全く触れてないが、あいつ2日目さぼってるな。。。)

⇒結果、A経済・経済政策 B財務・会計の2科目合格

 

2016年度

うさいぬ29号:

今年は、昨年科目合格したA経済・経済政策とB財務・会計の科目合格を申請して、残った5科目の合格を目指そう。負担が減ったし無勉で受かってラッキーだったな。うさいぬ28号よありがとう。

うさいぬ30号:

みなさま、29号の重大な失敗がおわかりいただけましたでしょうか。もう少し先に進めてみましょう。

うさいぬ29号:

いよいよ試験当日か、結局苦手な法務に時間を使いすぎてしまったなぁ。システムについてはほとんど時間取れなかったけど比較的得意だからなんとかなるかな。まぁ平均6割以上とればいいし、あとは苦手な法務が40点を割り込まなければ何とかなると信じよう。

(試験開始)

C企業経営理論はほぼ過去問どおりだな。D運営管理・・・え、問題結構過去問と違うんだけど、みたことねーよ。自信ない。思ったより稼げなかったかも。

(2日目)

E経営法務全然わからん。過去問と似てるような問題もあるけど細かいところ忘れてしまってて得点入ってるかわからん。大変斬新な形態の仏壇てなんだよ!(怒り)※1

Fシステムも全然わからん、、、なんでこんなことに。G中小企業経営理論得意な科目ではないし帰りたい。。。

(試験後)

オワッタ、

 

~事例解説~

うさいぬ30号:29号、君の失敗の原因はわかるか?

うさいぬ29号:勉強時間が足りなかったことだろ。自分が一番わかってる。

(ちなみにこの人は2次試験でも同じ失敗をやります。)

うさいぬ30号:それもある。というか開き直るな。まずは1次試験の合格条件を言ってみろ。

うさいぬ29号:一科目も4割を下回らずに平均6割とることだろ!自分が一番(以下略)

うさいぬ30号:過去5年分の1次試験の科目別合格率を分析してみなさい。

うさいぬ29号:こんなにばらついているのか。。

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 うさいぬ30号:そうだ。この結果を知っていたら君はどうした?

 うさいぬ29号:今回私は、受験科目すべてについて問題集(過去問)を3回繰り返し勉強することですべての科目で60%以上をとれると思っていた。だが、こんなにバラツキのある試験で、すべての科目で60%以上をとるとなると相当な学習量が必要だ。

というかそもそも過去問をやるだけで簡単に60%取れる試験なら合格率はこんなにバラツキでないでしょ。

うさいぬ30号:私もそう思う。敗因の一つとして、28号が過去問で勉強した上で受験していたら29号は、このような無理なプランを立てなかっただろう。だが、それだけではない。もう一度合格条件をよく考えてみなさい。

うさいぬ29号:それ以上はもう言われなくてもわかる。自分は、28号が受かったA経済とB財務を何も考えずに科目免除としていた。少なくとも自分は、得意科目であるA経済とB財務を全体平均を上げる目的で再受験する可能性についても検討すべきだった。※2

うさいぬ30号:そうだ。29号が受験する際に、財務と経済がともに難化する可能性はもちろん付きまとう。だが、事前にバラツキを知っていたら、合格率が低かった年の過去問に取り組み、最悪のケースも想定したうえで再受験することを選択していたはず

うさいぬ29号:!!なぜ適格に考えていることがわかるのだ。

うさいぬ30号:回答がでるまで去年ずっと凹んだからだよ!!

ただ、試験が思い通りにいかない中、29号が最後まで試験に取り組んだのはよかった。途中で帰ったら合格はつかめなかったからな。

 

 

※1 平成28年度の法務の問題です。

https://www.j-smeca.jp/attach/test/shikenmondai/1ji2016/e1ji2016.pdf

※2 科目免除とした科目は60点と同じ効果となります。(重要な点ですので、下記のパターン例を必ず確認してください。)

https://www.j-smeca.jp/attach/test/kamokugoukakupatterns.pdf

 

・1次試験注意点まとめ

・科目免除申請はよく考えて。(とくに苦手科目が1つだけ残ってる場合は特に注意)

・自分の武器(長所)を知り戦略を立てること。

(極端な話ですが、必殺の一撃(100点)を持っているのであれば、弱点(40点)が2か所あってもまだ大丈夫です。時間は有限です。限られた時間で納得の行く勉強を。)

・最後まであきらめないこと。

・可能な限り知識を詰め込むこと。

(あくまで、一次試験は知識がすべての試験ですが、将来機会(需要)があれば、マークシート試験において勘で選ぶ際に大切に(?)していることも紹介できればと思います。)

 

長くなりますが、駄文におつきあいいただきありがとうございました。

 

次回は2次試験の説明ができればと思います。

 

それでは。この辺で。