うさいぬ(理系)の中小企業診断士試験受験記

中小企業診断士試験の気付きを記すブログ。受験生の合格につながることを願って。

中小企業診断士2次試験について(これから受験を考えている方向け)

 こんばんは。理系出身のうさいぬです。

 

 今回は、中小企業診断士2次試験の概要等について書いていきます。

(1次試験の内容については、前回の記事をご覧ください。)

 

tokageneko.hatenablog.com

 

 

中小企業診断士第2次試験について

 まず、2次試験の基本的な事項のうち、うさいぬが特に重要と思うポイントを記載します。(直近の実績をもとに記載しております。)

■日程:10月の中旬の日曜日(第三週目が多い印象です。)

■試験地区:札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡

二次試験では那覇会場での受験ができなくなります。一次試験同様、上記の地区にお住まいでない方は試験の前日にホテル等の準備が必要になります。

■受験資格:前年度1次試験合格者及び、今年度1次試験合格者※1

■試験形態:筆記(論述式)及び、口述試験

■受験科目:A 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ

       B 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅱ

       C 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅲ

       D 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅳ

■試験時間:80分(80分の試験を4回繰り返すイメージです。)

■合格基準:合格基準は、筆記試験における総点数の 60% 以上でかつ 1科目でも 40% 未満のものがない者であって、口述試験における評定が 60% 以上のものです。

■受験料:17,200円

■その他もう少し詳しく知りたい方は、中小企業診断協会のHPをご覧ください。

平成29年度中小企業診断士第2次試験について

※1 厳密には、平成12年度以前の第1次試験合格者についても、1回に限り第1次試験を免除されて第2次試験を受験できます。

 

Q. 筆記試験は事例Ⅰ~Ⅳまでとありますが、つまりどういうことですか?

A. 筆記試験では、各事例ごとに企業の状況を表す「概要文(与件文)※2」と「問題文」が与えられ、受験生は、「問題文」の答えを指定された字数以内でまとめる必要があります。

 さらに、2次試験案内・申込書に以下の記載があります。

 筆記試験は、「経営革新・改善」、「新規事業開発(既存事業の再生を含む)」などの中から、次のように出題します。
・「組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
・「マーケティング・流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
・「生産・技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
・「財務・会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」

(出典:平成29年度中小企業診断士 第2次試験案内・申込書より)

 

 平たく言えば、事例Ⅰでは「組織・人事」、事例Ⅱではマーケティング・流通」、事例Ⅲでは「生産・技術」、事例Ⅳでは「財務・会計」中心とした※3問題が出題されます。

※2 診断士試験において、企業状況等が記載された文章が、「与件(問題を解決するための前提として与えられている)文」であることは明示されていませんが、うさいぬは「与件文」であると考えています。(理由については後日まとめる予定です。)

※3 うさいぬの見解になりますが「中心とした」という記載がミソです。(理由については後日まとめる予定です。)

 

Q. では、筆記試験の合格基準は、各事例で40%以下がなく、かつ、全体で60%以上の得点が取れれば問題ないということですか?

A. その通りです。(試験要項に明記されている以上、事実です。)

 ただし、肝心の得点については1次試験のように機械的に定めることができないと考えています。理由は、形式上、自由演技(自由な論述)が求められる試験にもかかわらず、試験委員会が採点基準(模範解答)を公表していないため、このような条件下において、受験生の解答がバラツクことが推測できるためです。

 また、うさいぬは、形式上、自由な論述が可能な試験形式にもかかわらず②試験委員会から採点基準が公表されない仕組みであり、結果、自分の解答でなぜ点数が入らないのかが分かりにくくなってしまうことが、診断士2次試験の複雑性(どのように学習に取り組んでよいのかわからない、学習時間が合格に結び付きにくい等)につながる最大の要因だと考えています。

 

 次回は、うさいぬが2次試験に失敗した経験をたどりながら、合格基準や採点基準に関する考察や、うさいぬが考える解答の書き方や合格戦略を紹介することで、最終的に、来年度受験を考える方が、具体的に「どのような戦略で2次試験に臨むのか」を決めるお手伝いができればと考えております。

 

それでは。今日はこの辺で。